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テーブル

イニャツィオ・ガルデラのテーブルBlevioはMolteni&CのHeritage Collectionに取りいれられており、これを機にガルデラ歴史資料館との共同作業を開始しています。この後数年のうちに発展してゆく研究と交流のパートナーシップの、これが最初のエピソードとなります。2015年のMolteni&C80周年記念展は、ガルデラ自身が改装したミラノ市立近代美術館で開催されました。

Wallpaper* Design Awards 2023 | ‘Best Silhouettes’ category

Design Ignazio Gardella


1930年にデザインされたBlevioは、ガルデラ(1905‐1999)が、コモ湖のBlevioにある家族の住居Villa Usuelli(ヴィラ・ウズエッリ)のために一点のみデザインおよび制作したものです。素晴らしい調和の美と時代を超えたデザインで、今日では集合的な遺産とされており、シンプルさのうちにピュアな特質を凝縮した作品です。

ガルデラはイタリア建築界において当時すでにその名声を確立しており、同年、アレッサンドリアのヴィットリオ・エマヌエレ3世療養所(1928‐1938)および合理主義建築の付属教会、予防衛生研究所(1933‐1938)、抗結核診療所(1933‐1938)の設計を担当しました。

優美で直線的な形状をもつテーブルBlevioは、注意深く観察すると豊かなデザイン性とディテールが見て取れます。
これは、余計なものを除くプロセス、フォルムと機能性の完璧な結合、外観の特徴となる素材の厳選から生み出された結果です。本質に焦点を当て、装飾のために装飾を排するプロジェクトなのです。

垂直の支柱の上部は、柱頭の形をした木製のエレメントによってテーブルの天板に接続されています。
半円カーブを取りいれた独特かつエレガントな形状は、構造上の安定にも一役買っています。天板の半円の両端部分の幾何学的中心は、垂直の支柱のそれと一致しているのです。曲線を描くフォルムは、表面の連続性を中断させることなく強調したいという要求に応えています。

オリジナルの作品は表面がカッパーなため、現代のダイニングテーブルとしての使用では保存に難点がありました。Molteni&Cの研究開発センターは、テーブル表面の銅板の代わりに特殊な金属粉末の塗装を採用。これにより、安定感と手仕事の輝きはそのままに、より一層の耐久性を付加することができました。

塗装された木製の天板320x105 cm(寸法)の代案として、ブレッチャ・カプライア大理石のスラブを採用し、これをアルミプロファイルに挿入することで総厚さは4cmになります。さらに、ガルデラ歴史資料館の監修のもと、元のデザインによる比率が調整され、現代のダイニングテーブルの高さに対応させ(高さ74㎝)つつも、オリジナルの形状を尊重しています。

Villa Usuelli (ヴィラ・ウズエッリ)では、豪華な装飾の部屋、19世紀の床、ファミリー所有のアンティークの調度品とテーブルの釣り合いを考慮するところです。Blevio はこのようなシーンでも、フォーマルでありながら彫刻作品としてシンプルな形状を持つことで、周囲の環境やさまざまなスタイルと対話することができ、縦横無尽に使用することができます。

Design

Ignazio Gardella

イニャツィオ・ガルデラ(Ignazio Gardella)は、1905年3月30日、ミラノ生まれで、1930年に工学を修め、父親のArnaldoが同じミラノに設立したエンジニアリング会社で自身のキャリアをスタート。長年にわたって、精力的な活動をし、その初期より合理主義に傾倒していたようです。1930年代の主な仕事に、ミラノのヴィラ・ボルレッティの拡張(1936年)、アレッサンドリアの抗結核診療所(1938年)があります。1949年にはヴェネツィアのIUAVで建築学を修め、1950年以降1975年まで大学でのキャリアを積みました。

全経歴
Ignazio Gardella

「光の反射方法は、デザインを強化し、すべての生活環境に最適なものになるようにします。」ガルデラ歴史資料館

Ignazio Gardella

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Blevio

スペック

Technical drawings 2d (.jpg)

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〒064-0946 北海道札幌市中央区双子山4-1-10, Hokkaido

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