「1930年代を思い起こさせる洗練された素材を選択しました。 今回のコレクションは例年よりやや装飾的で、Molteni&Cの世界観にさらなる精巧さをプラスしています」
とヴァン・ドゥイセンは言います。
無垢材、ガラス、レザー、メタルなど、多様な素材を採用したコレクションは、精緻なディテールに満ちています。ヴァン・ドゥイセンのディテールへの鋭い眼差しは、コレクションに見られるニュートラルな色調、光沢仕上げメタル、透明ガラスなどに表れており、タイムレスでコンテンポラリーな外観を生み出しています。
一般公開セクションでは、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンの Mateo テーブルと、ヘルツォーク&ド・ムーロンのPorta Voltaチェアが配置されたダイニングエリアに来訪者をお迎えしました。そこから新作コレクションを巡る旅が始まり、ヴァン・ドゥイセンの Augustoソファ、Logosウォールユニット、Hectorブックシェルフなどの作品が展示された別々の空間へと導かれ、ジオ・ポンティの Due Foglie、D.154.2、Continuumアームチェアや、フォスター+パートナーズのArcテーブル、さらにその他数多くのインドア作品が紹介されました。
中でも、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンのAugustoモジュラーソファの包み込むようなラウンドバージョン、赤い大理石のカウンタートップなど2024コレクション用に仕様が見直されたVVDキッチン、トータルなアウトドアコレクションなどが見どころとなりました。
今回のミラノサローネでは、ブランド創立90周年記念イベントも同時開催され、「イタリアン・デザイン・ストーリー」ルームを中心に、ブランドの新たな魅力に触れる体験ができました。映画ミュージアムのように展開するこの空間は、1934年に始まったその歴史を見事に物語る形でMolteni&Cの過去と現在をつなげ、長年にわたってMolteni&Cとコラボレーションしてきたデザイナーたちとの関係を称える展示となりました。このスペースでは、Molteni&Cの世界を映画のように楽しめる書籍「Molteni Mondo(Molteniの世界)」のプレビューも行われました。この書籍は、Rizzoli NYが出版、ベーダ・アッカーマンがクリエイティブディレクターを務め、写真はジェフ・バートン、スペンサー・ベイリーが編集を担当したものです。
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